CD「1951年シュトゥットガルトのフルトヴェングラー」(WFHC007/8)について

 本CDの収録曲目のうち「ブルックナー作曲 交響曲第4番」に関しまして、ドイツ・グラモフォン発売の初出LPと酷似しており、同経由の音源またはLP制作に使用した原テープのコピーである可能性が判明いたしました。
 音源が放送局のテープ・コピーである事をヘニング・スミット(オルセン)氏自らがライナーノートで述べており、提供者はソースに疑義を挟んでいません。しかし、経緯調査も開始してはおりますが、今となっては調査もなかなか困難な状況であり、未だ事実関係はつかめておらず、今後の見通しもたっていないこともあり、センターの判断でライナーノートとは別にこの情報をお知らせすることにいたしました。
 なお、ブルックナー以外の曲目(ハイドン作曲交響曲第88番、ラヴェル作曲スペイン狂詩曲)は同様に問題となる点はなく、また音質も既出盤より優れていると判断しています。

<フランス協会>
なおこのCDはフランス協会からも頒布が決定しており、収録された3曲についてフランス協会から:
- ハイドンの交響曲第88番、ラヴェルのスペイン狂詩曲については同協会の既発SWF031より数段良い(far better)
- ブルックナーは、テープ自体にはそのような問題はあるが、聴衆のセキなどDGより生々しく、センター盤に比べるとDGはdullに聴こえる。
・・・との講評をいただきました。
特にブルックナーは同協会の推薦盤リスト http://www.furtwangler.net/selection.html#essential にも加えられ、同協会会員へ頒布されます。

<ドイツ協会・アメリカ協会>
ドイツ協会およびアメリカ協会からも評価をいただき、同協会会員へ頒布されます。

<エリーザベト フルトヴェングラー夫人>
また、このCDはエリーザベト夫人にも謹呈いたしましたが、それに対して夫人から礼状をいただきました。
以下はその礼状の大意です。
『とてもよいCDを作ってくださって、心からお礼を申し上げます。喜びでいっぱいです。1951年の演奏旅行のリストを同封してくださったのもグッドアイディアでしたね。想い出がよみがえってきました! もちろん、私はそれらの演奏会の殆どに立ち会っていました。』